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特別企画「第5回 こんなものを作ってみました!看護のアイデアde賞」

特別企画 第5回こんなものを作ってみました!看護のアイデアde賞

「国際モダンホスピタルショウ2012」では特別企画として「第5回 こんなものを作ってみました!看護のアイデアde賞」を実施しました。
看護業務のみに限らず病院・診療所内のさまざまな部署において、患者さんのケアなどに携わる医療従事者等の着眼によって生み出されたさまざまな改善工夫・アイデアのかずかずを幅広く募集しました。この結果46点の応募があり、審査委員会において、グランプリ、および準グランプリを各1点、さらにハッピーde賞4点が選ばれました。ハッピーde賞は従来、佳作として表彰してきましたが、今回の応募作品の評点がかなり僅差であり、このためグランプリにも劣らない作品であって、患者さんや医療従事者にとってもこれらのおかげでハッピーになれる作品であると考え「ハッピーde賞」としたものです。
募集内容は、生活支援(QOL向上等)、患者参画(情報提供・教育)、医療安全(不安解消・医療廃棄物・感染等)などの分野についてでしたが、今回は医療安全が全応募作品の47%、次いで生活支援が22%でした。また応募作品の使用場所としては、病室がもっとも多く48%、次いでその他院内が28%、在宅が15%でした。
審査にあたっては、あらかじめ応募者から提出していただいた「作品を開発・工夫したきっかけ・背景」「作品の特徴・改善工夫のポイント」「使用した時の利点・利便・有効性」「実際の現場での使用状況とその評価」「院内安全委員会で事前に検討されたか」等についてのレポートを中心に、さらにネーミングや、看護する側と看護される側の両方の視点から、その機能等をみた時の具合や、看護の質の向上への貢献度についても加味し、審査されました。

★★★グランプリ
内服自己管理補助具「ちょきっとゴックン!!」
医療法人尚寿会 大生病院 看護科1F東病棟 月舘淑子・比留間美鈴
★★準グランプリ
ベッド柵ハンガー「楽さくハンガー」
JR東京総合病院 看護部10階看護師長 渡辺尚子/事務部 総務課 設備G 宮下真司
★ハッピーde賞
分離式気管切開患者用「カニューレマスク」
医療法人社団輔仁会 太田川病院 医療・介護事故防止対策研究科
保育器カバー「おやすみカバー」
東京女子医科大学 東医療センター NICU DMC係 馬木小夜子
鑷子かけ「かける君」
社会福祉法人埼玉慈恵会 埼玉慈恵病院 外来部門 内視鏡室 茂呂正子
体温測定器補助具「わきぴったん」
医療法人光心会 訪問看護ステーション あかいわ 宮岡京子
「第1回 こんなものを作ってみました! 看護のアイデアde賞」 受賞作品はこちらから
「第2回 こんなものを作ってみました! 看護のアイデアde賞」 受賞作品はこちらから
「第3回 こんなものを作ってみました! 看護のアイデアde賞」 受賞作品はこちらから
「第4回 こんなものを作ってみました! 看護のアイデアde賞」 受賞作品はこちらから
★★★グランプリ
内服自己管理補助具「ちょきっとゴックン!!」
製品の特徴

片麻痺の患者が在宅で内服の自己管理を行なう際に、片手のみで確実に薬袋が切れ、こぼすことなく薬を飲むことができないかと内服自己管理補助具を考案した。補助具は2段になっており、下段は毎時の薬袋を収納。上段はカッター、内服カップの収納ができ、箱の上面で薬袋を切断する。天板に開けた穴から薬をカップに落とすことで、飛び散る心配がなく、そのままカップに入った薬を飲むことができる。薬袋ストッパーの位置を替えることにより、左右どちらの麻痺にも対応が可能。年に数個、退院時に作成し、使用方法を指導している。
評
切るだけでなく、薬を受けるカップを用意したところがアイデア。自己管理のための工夫に感心する。箱作りが大変そうだが、患者との交流が深まりそう。
応募者
医療法人尚寿会 大生病院 看護科1F東病棟 月舘淑子・比留間美鈴
★★準グランプリ
ベッド柵ハンガー「楽さくハンガー」
製品の特徴

病棟においては、患者の状態に応じてベッドやベッド柵を交換していたが、ベッド柵の量が多く、倉庫に山積みになり危険な状態だった。ひとつが3〜5sのベッド柵もあり、持ち運びも大変。そこでベッド柵を掛けても安定するように下部を大きくし、柵を掛けたまま移動もできるキャスター付きのベッド柵ハンガーを製作した。キャスターが付いているので、このままベッドの近くまで運搬でき安全性が向上し、倉庫が整理整頓された。
評
どこの病棟でもベッド柵の整理には悩んでいると思うが、これはかなり実用性が高く評価できる。柵自体の寸法形状や、置く場所等が千差万別で、規格化できない点が市販されない理由だろうが、なんとかならないものか。
応募者
JR東京総合病院 看護部10階看護師長 渡辺尚子/事務部 総務課 設備G 宮下真司
★ハッピーde賞
分離式気管切開患者用「カニューレマスク」
製品の特徴
気管切開患者に人工鼻をつけると、痰が多い患者の場合吹き出すほどで、あっという間に痰で詰まってしまっていた。つけていないと感染しやすく、従来は手作りのカバーで代用していたが、患者それぞれの形状ではないので本作品を考案した。患者の喉の動きに合わせて変形し元に戻る形状復帰式で、重さも23g。カニューレに合わせて高さ調節できるように、3段に分離して使用でき、すべての患者に対応できる。外科・脳外科・内科の医師や看護師が携わり、20個ほど試作し作成した。
応募者
医療法人社団輔仁会 太田川病院 医療・介護事故防止対策研究科
★ハッピーde賞
保育器カバー「おやすみカバー」
製品の特徴
商品化されている保育器カバーは保育器が全て覆われ、熱が籠りやすく内部の観察が十分に行なえなかった。バスタオルを使用したりしたがすぐにずり落ち、光の調節が難しかったため本作品を考えた。患児の観察が十分にできるように保育器の上部のみを覆うものとし、遮光生地を使用している。ずり落ち防止のためカバーの角3カ所に大きめのボタンホールを作り、予め保育器に取り付けた吸盤に差し込んで使用している。収容児の母親も参加して作成することで喜びをもたらすことができた。
応募者
東京女子医科大学 東医療センター NICU DMC係 馬木小夜子
★ハッピーde賞
鑷子かけ「かける君」
製品の特徴
内視鏡の検査や治療・緊急止血時の鑷子類は多種多様で、それぞれ1本づつ滅菌され丸まった状態で袋に入っているため取り扱いも難しく、急を要する時にすぐに取り出せず苦労していた。市販の鑷子かけは、壁据付であったり、高価だったりするので、当院では、不要になった点滴台を利用し、100円ショップにて購入したフックを点滴を掛ける部分に6個貼り付け、鑷子類を数本並べて掛けられるようにして、処置時に複数の鑷子を次々とスムーズに出せるようにした。
応募者
社会福祉法人埼玉慈恵会 埼玉慈恵病院 外来部門 内視鏡室 茂呂正子
★ハッピーde賞
体温測定器補助具「わきぴったん」
製品の特徴
腋窩部での体温測定時、痩せのために体温計のずれや脱落が見られた。正確で確実な体温測定と、衣類の中に落ちた体温計を探す手間等を改善しようと考案した。使用後廃棄されるボールペンの滑り止め部分を体温計に装着して使用。標準の体温計であればメーカーの種類を選ばず使用でき、ラバーの着脱もスムーズ。体温計の液晶ディスプレイにはラバー部分が被らないため、体温測定値もすぐに確認できる。消毒液の使用も簡単で衛生的。
応募者
医療法人光心会 訪問看護ステーション あかいわ 宮岡京子
「第1回 こんなものを作ってみました! 看護のアイデアde賞」 受賞作品はこちらから
「第2回 こんなものを作ってみました! 看護のアイデアde賞」 受賞作品はこちらから
「第3回 こんなものを作ってみました! 看護のアイデアde賞」 受賞作品はこちらから
「第4回 こんなものを作ってみました! 看護のアイデアde賞」 受賞作品はこちらから