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女性管理職意識調査報告書

女性管理職意識調査報告書』とは
女性管理職日式調査報告書2014 一般社団法人日本経営協会では、本年度、女性管理職の意識や能力に焦点を当てた、「女性管理職意識調査」を実施いたしました。
 少子高齢化が進む中で女性の社会進出と活躍は急務と考えられています。日本経済再生を掲げる政府は、成長戦略の中で「指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする」という目標を掲げています。しかし、総務省「労働力調査(基本集計)」によると、平成 24 年度の管理的職業従事者(公務及び学校教育を除く)において女性が占める割合の平均は、11.6%に留まっています。また、行政・ 自治体の女性職員の管理職への登用状況を「地方公共団体における男女共同参画社会の形成又は女性に関する施策の推進状況」の調査結果から確認すると、平成 25 年 4 月 1 日現在で 12.2%となっており、民間企業、行政・自治体ともに依然として低い水準にあります。他の先進国が 30〜40%程の水準の中で、日本の水準は最低水準といわれています。
 昔は「女性は家庭に入るもの」という考えがあったことから、男性に比べると女性が社会に出て働く年数は短いといえます。しかし、今後は女性の社会進出が進み、女性も働き続けることが当たり前となる時代が来ます。
 これを受けて、本会では今後の女性の活躍等についての方向性や課題を展望し、女性の社会進出に寄与することを目的に、今の女性管理職と次世代のリーダーとなる管理職候補(以下「女性管理職」と略記します)に対して、考え方や望む働き方、保有している能力を調査するとともに、組織に対しても同様の視点から調査を行い、女性管理職の考えとのギャップを確認することとしました。
●調査内容と調査方法・対象者数
 今回の「女性管理職意識調査(個人)」では、女性管理職に関し、<現状について><女性管理職の働き方について><能力について><今後について>の 4 群 20 項目の設問を用意して明らかにしています。
 まず、<現状について>では、「現在の職場・仕事に対する満足度」、「仕事をするうえで大切にしていること」などを質問しています。次の<働き方について>では、「働くうえでの障害」、「男性管理職との違い」などについて、そして<能力について>では、「男性管理職よりも上回っている能力」、「自己啓発の手法」などについて確認しています。最後の<今後について>では、「働きたい部署」、「目標とする社員(職員)の有無」などを質問しています。また、組織に対しては<現状について><働き方について><能力について><今後について>の4 群 21 項目の設問によって女性管理職の考え方との違い・ギャップを明らかにしています。調査はWEBにより6月中に実施し、有効回答数は女性管理職400件、組織400件です。

「女性管理職意識調査報告書」内容
  • 結果概要
  • 提言
  • 調査方法・回収状況
  • 回答者 ・回答団体のプロフィール
  • I 現状について 現状について 現状について
     1 現在の職場・仕事に対する満足度
     2 仕事を行ううえで大切にしていること
     3 効率的に仕事するため工夫すること
    II 女性管理職の働き方について
     4 働くうえで障害となっていること
     5 管理職という職位について
      5-1 管理職という位についての願望
      5-2 管理職であり続ける(管理職となる)ことを望む理由
     6 勤務先の企業に充実してほしい制度
     7 働きやすい企業(団体)とはどのような企業(団体)か
     8 男性管理職との違いを感じる時
     9 仕事へのやる気が高ま状況
     10 働いて嬉しかった出来事
    III 能力について
     11 管理職に求められる能力・資質とそれらに対す自信
      11-1 管理職に求められる能力・資質
      11-2 管理職に求められる能力・資質に対す自信
     12 女性管理職の方が上回っていると思う能力
     13 自己啓発の手法
    IV 今後について
     14 働きたい部署
     15 将来についてどのよう考えているか
     16 女性の社会進出をどように考えているか
     17 目標とする社員(職員)の存在と優れている能力・資質
      17-1 目標とする社員(職員)の存在状況
      17-2 目標とする社員(職員)が優れてい能力・資質
     18 女性が活躍していると思う企業(団体)
  • 組織調査結果
    I 現状について
     1 女性社員(職員)、女性管理職の比率とその変化
      1-1 女性社員(職員)の比率
      1-2 女性管理職の比率
      1-3 女性社員(職員)の比率の変化
      1-4 女性管理職の比率の変化
     2 今後の女性管理職における方向性
     3 女性社員(職員)に対する管理職登用のための研修
     4 管理職登用のための研修に対する経営者(首長)の関与
     5 女性管理職が仕事を行ううえで大切にしていると思うこと
    II 働き方について
     6 女性管理職が働くうえで障害となっているもの
     7 管理職であり続けたい(管理職となりたい)と望む状況
     8 女性社員(職員)が働き続けるための支援・工夫の状況
     9 女性管理職にとって働きやすい企業(団体)はどのような企業(団体)か
     10 女性が管理職であることを意識する時
     11 女性管理職の仕事へのやる気が高まる状況
    III 能力について
     12 女性管理職に求める能力・資質
     13 女性管理職の方が上回っていると思う能力
     14 企業(団体)における自己啓発への支援状況
      14-1 企業(団体)として行っいる自己啓発支援
      14-2 女性社員(職員)に重点を置いて行っている自己啓発支援
     15 女性管理職が能力を発揮した場合に得られる効果・メリット
    IV 今後について
     16 女性管理職に任せたい部署
     17 女性の社会進出をどのように考えているか
     18 女性が活躍していると思う企業(団体)
  • 個人調査結果と組織調査結果の比較
     1 仕事を行う上で大切にしていること
     2 働くうえで障害と なっていること
     3 管理職であり続けたい(管理職となりたい)と望む状況
     4 女性社員(職員)が働き続けるための支援・工夫
     5 女性管理職にとって働きやすい企業(団体)の要件
     6 女性管理職の仕事へのやる気が高まる状況
     7 女性管理職に求める能力・資質
     8 自己啓発への支援
     9 女性管理職に任せたい部署
  • 資料編
    第1回女性管理職意識調査 ・調査票(個人)
    第1回女性管理職意識調査 ・調査票(組織)
  • 女性管理職意識調査 結果概要
    <個人調査>
    職場・仕事に対して、女性管理職は「仕事における権限」や「職場の人間関係」には満足していますが、成果に対する金銭的報酬については不満を持つ人が多いです。
    また、職場・仕事に対する満足度を確認すると、男性管理職より女性管理職の方が高いです。
    仕事をする上で大切にしているものは、仕事の面白さや成長実感といった内的報酬です。この内的報酬はモチベーションを高めるうえで一番の要因となっています。
    休暇のとりやすさや仕事と生活とのバランスを考えて働きたいと考えており、このため、休暇を取得しにくいことや仕事と生活のバランスを維持することが困難であることは、働くうえでの障害となります。
    管理職には指導力(リーダーシップ)が必要であると認識しています。しかし、「指導力」や「管理統率力」に対して「自信がある」という回答者は少ないです。なお、男性管理職よりも上回っていると考える能力は「気遣い・心遣い」や「コミュニケーション力」となっていました。
    <組織調査>
    女性社員(職員)の推計比率は26.6%ですが女性管理職の推計比率は6.9%となり、女性が管理職になる比率は男性と比べて低い状況にあります。なお、5年前との比較では女性社員(職員)、管理職ともに組織全体に占める比率は増加しています。
    女性管理職を増やしたいと考えている企業(団体)は多いですが、女性を管理職にするための具体的な研修を行っている企業(団体)は少ないです。
    女性管理職の高いコミュニケーション力を活かし、リーダーシップを発揮して組織をマネジメントすることを、企業(団体)は期待しています。また、女性管理職が能力を発揮できれば、周囲の社員(職員)の意識やモチベーションに良い影響を与えることができると考えています。
    <個人調査結果と組織調査結果の比較>
    女性管理職が管理職であり続けたい(管理職となりたい)と望むような状況とするためには、自身の判断で仕事を遂行できる裁量と権限を持たせることが必要です。
    女性管理職が考えるほど、企業(団体)は「判断力」と「業務知識」については求めていないなど、必要となる能力・資質については個人と組織の間に一部くい違いがあります。したがって、企業(団体)としては女性管理職に求める能力・資質を正しく理解してもらい、その能力・資質を向上してもらうよう対策を講じる必要があります。
    企業(団体)が女性管理職に任せたいと思う部署と女性管理職が働きたいと思う部署では一部くい違いがあり、企業(団体)が任せたいと思っている部署で働くことを女性管理職はさほど強く望んではいないようです。