多くの人は、子どもの頃に夢を持つ。
しかし、その夢を大人になっても追い続ける人は決して多くない。
その大きな理由の一つが、”敗北のメッセージ”だ。
「無理だ」
「現実を見ろ」
「やめておけ」
こうした否定的な言葉は、必ずしも悪意から発せられるわけではない。
むしろ、善意ゆえであることも多い。
だが、それを受け入れた瞬間、多くの人は挑戦をやめてしまう。
一方で、メジャーリーガーとして成功する人間は違う。彼らはこう捉える。
「それはあなたの意見であって、私の可能性ではない」
実際、ドラフトに指名されなかったにもかかわらず、挑戦を重ね、
最終的にメジャーの舞台に立った選手は少なくない。
この事実が示しているのは明白だ。
夢の実現を左右するのは、才能ではなく、やり抜く意志である。
とはいえ、夢を追うだけで一流になれるわけではない。
意外かもしれないが、メジャーリーグが本当に重視しているのは、「人間力」だ。
どれほど高い技術を持っていても、チームから信頼されなければ成功はできない。
野球は個人ではなく、チームで戦うスポーツだからである。
そして、その信頼を築く鍵がコミュニケーションにある。
・相手の話に真摯に耳を傾ける
・心から相手を認める
・見返りを求めずに与える
・感謝を忘れない
・笑顔で接する
こうした基本的な行動の積み重ねが人間関係の質を高め、
結果としてパフォーマンスにも直結していく。
さらに、一流のメジャーリーガーは社会への責任も強く自覚している。
自分の成功が社会に支えられていると理解しているからだ。
そのため彼らは、ごく自然に社会貢献活動に取り組む。
それは「余裕があるから」ではない。
成功者としての当然の責務だと考えているからである。
以上を踏まえると、「一流の人間」として成功する道筋はシンプルだ。
・夢を持つ
・諦めずに挑戦し続ける
・人として信頼を築く
・社会に還元する(恩返しをする)
そして最後に必要なのが、「勇気」である。
勇気とは、失敗しないことではない。
失敗してもなお、前に進み続ける力のことだ。
「このままでいい」と現状に満足した瞬間、成長は止まる。
しかし、不安や恐れがあっても「まずやってみよう」と一歩踏み出せば、
可能性は確実に広がる。
だから最後に、強調したい。
勇気を持ち続ける限り、誰にでも「一流の人間」として成功する可能性は残されている。
コラム『メジャーリーグに学ぶ』(完)
著者紹介
タック川本 氏
国際ビジネス&スポーツアナリスト
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早稲田大学卒業後、南米アマゾン河で探検、研究生活をおくる。その後、アメリカにて国際情報社会学、
インターナショナルスポーツファイナンシャルマネージメントを研究し、中西部を中心にビジネスコンサルタントとして活躍。
メジャーリーグ カンザスシティ・ロイヤルズ、カナダのモントリオールエクスポズ(現:ワシントン・ナショナルズ)を経て、
ロサンゼルス・エンゼルスの国際編成に移籍。2002年のワールドチャンピオン初制覇も経験。
80歳を越えた現在も、日米で講演家、著述家としてテレビ、ラジオ、講演会などで幅広くご活躍中。
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